カロリーオーバーなのに栄養失調??

当院に来院されるお客様に対するアドバイスとして欠かせないのが普段からの食生活の内容についての指導になります。
整体を毎週受けているのになかなか慢性的な痛みや不調が改善されないというような方は、知らず知らずのうちに糖質、炭水化物、ファストフードの過剰摂取による質的な栄養失調状態に陥っていることが多いです。
逆に言うと、それらの食生活を見直し、質的な栄養失調状態から脱却することで慢性的な痛みや辛い症状から解放されやすくなるのも事実です。
以下の内容に思い当たる方が普段の食生活を見直すきっかけになれば幸いです。

実は人間の身体を構成する栄養素の構成率のうち、糖質や炭水化物はわずか1パーセントです。その他、水分が60~70%、タンパク質が15~20%、脂質が10~15%、ビタミン、ミネラルが5%となっています。
にもかかわらずメインである主食が炭水化物やファストフードや出来合いの弁当になっている方は要注意です。
そのような方は、普段から必要以上の糖質と炭水化物を体内に取り込んでいます。ちゃんと栄養を取っているように勘違いしていますが、本来必要な水分やたんぱく質、ミネラルやビタミンといった栄養素が完全に不足していることに気がつかないままでいます。

炭水化物や糖質の摂取が増えると体内では糖化したヘモグロビンが増えてしまい、血液がドロドロになります。血流が悪いと酸素や栄養素が十分に体内に届かず、免疫機能の低下や細胞の飢餓状態と相まって炎症や傷の治りが遅くなってしまいます。そのような血管をボロボロにする食生活を毎日繰り返していると、身体の慢性的な炎症体質から抜け出せなくなってしまいます。。
また同時に、血糖値の乱高下が起こりますから体内に大量のホルモンが分泌されるので結果的に自律神経のうちの交感神経優位の状態に繋がります。
そのため非常に疲れやすく、イライラしやすくなり、精神的にも不安定になってしまうのです。
また、だるさ、不安、冷え、めまい、頭痛、動悸などの症状も非常に表れやすくなります。

近年、日本をはじめ欧米や先進国の人たちは、実はカロリーオーバーなのに重大な栄養失調になっているというデータがあります。


①その理由はまずはジャンクフード、食品添加物がたっぷり入れられたスナックやお菓子やファストフード、コンビニのお弁当やお惣菜などを食べる人が増えたことです。

「ハンバーガーやお弁当なら、肉や魚、野菜も入っているし栄養も含まれているでしょう?」と思ったとしたら実は大きな間違いなのです。
それらに栄養を求めること自体、考え直した方がよいでしょう。
ハンバーガーやお弁当、出来合いのものに使われている素材の大半は、さまざまな添加物や化学調味料にまみれていて美味しい味だけついた、舌と脳を麻痺させるもの(中毒性が高い)であり、実は栄養はほとんど望めないのです。

②そしてカロリー過多で栄養は二の次の食品の二つめは、精製された食品です。
精製された食品の代表格は、白砂糖、白いごはん、食パンやパスタ、ラーメンやうどんなどの白い小麦製品、炭水化物。これらはただの「糖質の塊」であり、実は非常に栄養価の低い食べものです。

米や麦は、外皮にこそビタミンやミネラルが含まれています。
だから玄米や雑穀、全粒粉のパン(茶色い炭水・物)が推奨されているのですが、その玄米や雑穀も摂り過ぎれば所詮炭水化物に過ぎません。
黒砂糖もてんさい糖も三温糖もはちみつもシロップも、所詮「シュガーイズ・シュガー」に過ぎません。

また、脳の食欲中枢をもっとも刺激してしまうのが糖質であり炭水化物なのです。
それは「朝食べないと元気が出ないなぁ」などという、自然界の生物にはあり得ない錯覚をもたらしてしまいます。
朝食べないと元気が出ないというのは実は典型的な低血糖症であり、欧米型の「高脂質、高たんぱく質」がダメというのは、揚げ物やバーベキューのような変性した油や加工肉(赤い肉)がいけないのであって、そこが日本食にとって一日の長があることを考慮しなければいけません。
しかし日本食はタンパク質や脂質が少ないこともあって、近代以前は結核などの発症が多く死因の第一位でもありました。
でも、日本人は肉食禁止令があったので肉を全く食べていなかったというはの事実ではなく、実のところ、きじ、猪、鹿、馬などをちゃんと食していたのです。

つまり、糖質過剰にならず、きれいなたんぱく質と脂質を多めにすれば、食欲中枢は破壊されず低血糖症にもなりにくく、結果的に食べる量が減りカロリーも増えすぎず、栄養はちゃんと摂れて腹持ちもよくなります。

GI値(食品に含まれる糖質の吸収の度合い)の高いものを食べなければ、なかなか三食なんてお腹いっぱいで入りません。
血糖が上がらないし質がいいものを食べれば美味しくて満足できるし、栄養素もしっかり入ってきて吸収率も高まります。

今まで糖質や炭水化物、ファストフード、コンビニの弁当、サラダ油などの酸化した油を常食としていた方はその分を少しづづ減らして良質なタンパク質や食物繊維、ミネラル、各種ビタミン、オメガ9、3の油に切り替えていくことで自律神経のバランスを整え、痛みや症状のない体質を自ら作っていくことをおススメします。

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薬に対する当院の考え方

当院にいらっしゃるお客様は、何かしらの身体の痛みや不調がきっかけで来院されるケースが多いです。もちろん事前に病院で検査を受けたり心療内科に通っていたりする方が多いのですが、そのうちのほとんどの方が薬を服用しています。
また長期にわたり薬を服用している方は特に、仮にやめたくても離脱症状や先の不安がある為にやめるにやめられない方のご相談も多く寄せられております。

今回は当院の薬に対する考え方などについてまとめました。
同じ服用でも以下の考え方をご理解いただいた上で服用するのと、言われるがまま、流されるままに薬に依存して服用を続けていくのとでは予後が大きく変わっていきますので書かせていただきました。
この考え方をご理解いただき、合わせて当院でお伝えしている適切なセルフケアのコツや食事療法を実践をされることで、自然治癒力(=人間が持つ本来の治る力)や免疫力が高まり、根本的な治癒への近道となりますので書かせていただきました。ご一読いただければ幸いです。

  • 薬は痛みや症状を治すものではありません

    人は大抵、痛みや不調が出ると病院に行って注射を打ったり薬を飲んだりします。
    それは何故なのでしょうか?ただ単に痛みを取り除きたいという気持ちもあると思いますが、そこには何かしらの「不安」が心に生じるからです。
    その、痛み・症状=「大丈夫だろうか?」という「不安」を解消するためにあまりきちんと考えずに「一般的な常識」を頼りに病院でもらう薬に頼ってしまうのが現代人のようです。一時的にせよ不安や痛みから逃れたくなるのが人間というものですからその気持ちもよく分かります。
    しかし薬を服用する前に今一度考えていただきたいのです。両親から授かったたった1つしかない大切な身体の中に取り込むものなのですから。

    では、そもそも薬とは何なのか?何が入っているのか?きちんと調べて飲んでいるでしょうか?誤解されている方が非常に多いのですが、

    実は薬とは症状や痛みを治すものではありません。

    では「薬を服用する」とは一体何なのでしょうか?

    それは、一時的に痛みを感じなくさせたり症状を無理矢理緩和させたりする対症療法別名、姑息療法と言います。簡単に言うと、「その場しのぎの処置」ということになります。
    もちろん医師や薬剤師は実はこのことを知っているし、医学界では常識中の常識です。
    しかし、これをそのままテレビやメディアで宣伝してしまうとどうでしょうか?
    そうです。薬は売れなくなります。そうすると一部の困る人たちがいるのです。
    日本の国民医療費は、30兆円を超えています。これはもちろん世界一です。その大部分を薬や注射、そして行く必要のない病院通いをする多くの国民が負担しています。何も知らない国民はお医者さんの言うことだからと信じ込み、実費で多額の医療費を支払っている方もたくさんいます。
    ・・・話を戻します。

    つまり、薬とは痛みや症状を治しているわけではなく、一時的に感じなくさせているに過ぎないのです。だから当然、薬の効力がなくなれば痛みや症状はまた現れることになるのです。
    例えるなら、火事が起きているそばで火災報知器が鳴っている時に、火元を消さずにせっせと火災報知器のベルを消すスイッチを押し続けているようなものです。
    そして薬の成分は様々な化学物質や石油でできており、例えば頭痛薬には血流を阻害する成分も入っています。
    常用して飲み続ければ飲み続ける程、場合によっては本来人間が持つ免疫機能や自然治癒力が弱まり、「治らない体」をつくってしまうこともあるのです。
    つまり治療と思って「服用」を続けていたことが逆に「治癒」のプロセスを抑制させてしまうこともあります。
    もちろん薬のすべてを否定するつもりはありません。緊急を要する場合などは薬に頼ることも必要です。しかし、誤った認識に依存し、常用をすることのリスク(=依存性が高い)を考えずに漫然と服用を続けてしまうこと自体が高リスクであると当院では考えています。
    事前にきちんと薬のことを知り、リスクを理解していればやみくもに服用することもなくなります。このことをご理解して頂けるだけでも根本治癒への近道となります。

    「依存から自律へ」

    この考え方が腑に落ちた方から自然治癒の扉が開かれていきますので、これがきっかけで回復の一助になっていただければ幸いです。

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