皆さんこんにちは。【御茶ノ水 頭痛・肩こり専門】中村かえる整体院院長の中村です。
先日、仙台やすらぎの杜整体院にて開催された第96回多次元操体法講習会に参加させて頂きました。
私にとって多次元操体法はセラピストになってから人生が変わった大きな出会いです。
過去を遡ると、私は2015年の10月の講習会が初参加でした。
その時が第40回目の講習会でしたのでそれからもう56回も経ったんだ~!と感慨にふけっております。私は毎回は参加できませんでしたが、自分のペースで多次元操体法の哲学や技術を吸収し、臨床の現場でも積極的に実践してきました。今ではお陰様でこの多次元操体法が施術のベースになっています。これからもこの学びを続けていこうと思っています。
今回は私が何故、この多次元操体法に辿り着いたかという変遷を書こうと思います。
というのも、先日、この多次元操体法を受けて学びたい!という治療家の先生が当院の施術を受けに来てくださいました。その先生のお話を色々伺ううちに、多次元操体法に出会う以前に私が抱えていた悩みと同じような悩みや葛藤を抱えていらしたということがわかりました。
今後、もし他にも私と同じような悩みや葛藤を抱えた治療家の先生がこのブログを読んで多次元操体法と出会えるきっかけになったらと思い、ブログに思いを綴ってみるに至りました。もしお付き合いいただけたら幸いです。
私は以前、全身の筋肉を手技で揉みほぐしたり、カイロプラクティックのテクニックを中心にして骨盤調整を行なっていました。
都内の大半の整体院で行なっているような方法です。全国的にも一般的なカイロプラクティックや整体院で行なっているような施術方法でした。
その当時はお客様にどんなに強く押してくれ!と言われても、「負けるものか!」と強揉みで施術するようなことをしていました。
お客様からも、「優しい顔して力強いね~」なんて言われていました(笑)。
そうすると当たり前なんですが、強揉みのお客様ばかりが自分を指名するようになるんですね。
当時はそういった方々の要望に応えようとする毎日で必死でした。自分の気持ちがどうとか、お客様の身体の根本改善はどうとか考えることすらありませんでした。
しかし、その場の要望にだけ応える施術ですと1週間も経たないうちにお客様は辛くなって戻ってきます。
尚且つ、コリや体の硬さと真正面からぶつかっていく施術ですから、自分の肉体も疲弊し消耗していきます。
こんな生活を続けていると身体だけでなく精神的にも辛くなり、だんだん施術することが苦痛になっていきました。
今思えばきっとお客様の気持ちを過剰に忖度するあまり、本当の自分の気持ちに蓋をして、たくさん我慢をして施術をしていたんだなと思います。
カイロプラクティックのテクニックも最初のうちは下手くそでしたから先輩の技術を盗んで見よう見真似で無理に行っていました。
それでも上手く矯正が決まっていい音がすると、お客様もびっくりして「すごーい!」などと言われますからますますいい気分になります。
お客様からも「楽になりました」「ありがとうございました」と言われますから自分のしていることに何の疑問も抱きませんでした。
しかし案の定、日頃の無理がたたったのか、ある日、朝起きると全く腕が上がらなくなってしまいました。少しでも腕を上げようとすると肩に激痛が走ります。
しばらくほおっておいたのですが、施術もできず、夜間痛から睡眠不足に陥り、イライラは最高潮に達していました。
仕方なく病院に行くと、腕の使い過ぎによる右肩関節の腱板損傷と診断されました。しばらく期間の安静を指示されてしまいました。
「何かが違う・・」
「何かがおかしい・・・」
この日を境に自分の施術方法や考え方に対して強い違和感と疑問を抱くようになりました。
・毎日の施術が辛い…
・明日来るお客様、強押しで注文が多いから嫌だなぁ…
・来るお客様をただこなすだけの毎日が苦痛で仕方ない…
・身体も痛いところだらけなのに人を癒してる場合じゃないよな…
・自分は本当は何をしたいんだろう?
・何の為に施術家をしているんだろう?
と自問自答を続けました。違和感と葛藤を繰り返し感じながらも頭の中では次第にこんなことを考えるようになりました。
「お客様のコリと戦わずに、自分の身体にも無理を掛けずとも楽にできる方法はないだろうか?」
「肉体的にも精神的にも辛くなくて、でも同時にお客様も深く満足して深く癒される、そんな施術はないだろうか?」
そんな考え方・施術スタイルを追い求めていくようになりました。
巷で正しいとされている手技に対して、本当にこれでいいのだろうか?お客様にとっても自分にとっても無理をしているのではないか?と疑問を感じ、より理にかなった自然な方法を求めるようになりました。
そしてネット検索を繰り返したり同業の先生たちからの情報を頼りに辿り着いたのが、仙台で多次元操体法を主宰されている上川名おさむ先生の講習会でした。
「ここに行かなければならない。」
直感的にそう思いました。
ためらうことなく、講習会に参加してみました。
自分の求めていたものがすべてそこにありました。
操体法は仙台の医師・故橋本敬三先生が創始した療法です。
「操体はホドコシにあらず ハカライなり」
上川名先生は1人治療院でありながら繁盛経営をずっと続けられ、操体法を独自に改良した多次元操体法の創始者です。
講習会には大々的に告知していないにもかかわらず、口コミで全国から治療家や多次元の世界観に共感した一般の方まで集まってしまう奇跡のコミュニティです。
多次元操体法は、単に骨格のバランスを整えるだけでなく、「心・身体・魂の調和」を目指しています。また、操体法ではすべての不調の原因に「息(呼吸)・食(栄養)・動(動き、姿勢)・想(思考、感情)+環(環境)」の5つが深く関係しているという考えがあります。
だからアプローチの範囲もアドバイスの範囲も体だけでなく生活全般に及びます。
また施術に関しても、単に症状を消す・治す、というレベルを目指すのではなく、もっと奥の本質的な部分から自然と調和のとれたあり方を目指した整体をされています。その結果として関節の可動域が改善したり、痛みが楽になったりということが起こります。
また多次元操体法は「操体法の哲学」による自然治癒のメカニズムと、「引き寄せの法則」による人生の意図的創造の方法論を独自に融合させたものでもあります。今回の出来事も多次元の引き寄せが働いたように思います。
これらは今まで自分の考えていた手技療法の考え方と180°違うものでした。
操体法のことは整体学校でも教わったことがありましたが、多次元操体は自分の知っていた操体とは全く違うものでした。
こんなに繊細でいいのか?と思うほどやさしい整体です。
でも身体の内部・深部に効いていくのでびっくりするくらい身体が変化していきます。
それからというものの、頻繁に上川名先生の講習会に参加させていただくようになりました。
初回参加の時の講習会の様子
多次元講習会に参加するようになってからしばらくすると、肩の痛みも回復し、なんと、それまで20年来の頭痛持ちだったのにもかかわらず、すっかり頭痛がなくなるというミラクルまで起きたのです!!
なぜ頭痛がなくなったのか?
それはただ単純に辛いところに対してこういうアプローチをしましたよ。的な話だけではありません。
それなら、今までいくつもの治療院に行ってきましたからとっくに頭痛は治っているはずです。
自分の中で改善した一番の理由は、多次元操体の考え方・在り方に触れたことで自分の意識や考え方が変わったからであると思っています。
今までは、お客様の為なら自分を犠牲にしても頑張ることが当たり前だと思い込み、日々、自分自身の素直な感情に蓋をして施術をしていました。
自然法則に対して無理をして生きてきていました。
しかし、多次元操体の考え方は全く違います。
・私は治せないし、治しません
・痛いところはそっとしておきます
・すべての答えは相手の内側にあります
・治そうともしなくともその人に治る条件が整えば勝手に治る
・自分の今ここの感情を大切にする
・違和感や葛藤をそのままにしない
・60点でちょうどいい
・頑張らなくていいんだよ
・理(ことわり)がないから無理が生じる
などなど。
これらの言葉たちは、自分の中にすっと入り、どれも腑に落ちるものばかりでした。心と身体は1つであると言います。多次元の世界観に触れ、心が調和していったことで行動が変わり、身体も徐々に楽になっていきました。
多次元操体法は単なる一つの治療テクニックとしてではなく、クライアントさんの人間そのものを診るという姿勢、治療するという意識でなく、クライアントさんの体の声を聴き教えてもらうという意識が大切になります。またセラピストとしての自分自身の考え方・在り方も多次元操体法の哲学を通じて勉強させていただいております。
そしてこれからも一生の財産として学びを続けていこうと思っています。
お陰様で今現在は、
・毎日の施術が楽しくてしょうがない!
・明日来るお客様のことを考えただけでワクワクする!(^^)!
・今、この瞬間に集中できるから飽きないし、常に新たな発見がある
・ストレスや体調を崩すことが激減した
・自分のしたいことが少しずつできているという実感がある
・自分の使命について考えることが出来るようになった
10年前の自分には考えられない位、仕事が楽しくなりました。経営に関しても開業以来、お陰様で毎年最高売上を更新しております。また今年はコロナ禍にも関わらず大きな影響を受けることもなくたくさんのお客様にご来院頂き、安定した経営を続ける事ができています。
まさに、多次元操体に出会ってから私は人生が変わったと思います。
日々の生活の中ではまだまだ悶々としたり、新たなハードルを感じて辛くなることもあります。でも違和感や葛藤を感じたりすること自体、大切な事だと教えて頂きました。大切なのはその気持ちを丁寧に観てあげる事、そしてそこから自分はどうしていきたいのか?どうするのか?きちんと受け止めて実践を繰り返していくことだと思っています。
もし私と同じような悩みを抱えている治療家の先生やこれから整体を目指す方がいるならば、多次元操体法の世界観に触れてみると良いと思います。きっと新たな自分に出会えると思いますよ。
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多次元操体法セミナー【心・身体・魂を統合する整体術】
懇親会の様子
上川名先生(キマッてます!)
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