依存から自律へ


【自己責任行動という考え方】

操体法では自己責任行動と言って、他人にとって代わることのできない5つの要素があると考えられています。以下5つの要素のうちどこかに不調和があると、体の不調や症状になって現れると考えられています。

①【呼吸の質】
②【どのような栄養を摂っているか】
③【どのような姿勢、動きをしているか】
④【どのような考え方、感情でいるか】
⑤【どのような環境に身を置いているか】

日常生活においてこの5つがバランスよく調和していることが自然治癒力や免疫力を高め、不調を抱えている方は特に心身の健康へつながると考えられています。またこれら5つの要素はそれぞれが繋がりあっているため、1つでも不調和があると全ての要素においても不調和が波及してしまいます。

~依存から自律へ~

実は、自分の身に起こることはすべて自分自身に原因があると考えています。因果応報といいますが、結果には必ず原因があるという考え方です。
良い事も悪いこともすべてです。今あなたが抱えている体の不調や不安もすべて原因があります。そしてそれは上の5つの要素の不調和に原因があります。
こんなことを言うと誤解を受けますが、もちろんあなたが悪いなどと責める気持ちは全くありません。
ただ、いつも自身に起こるネガティブな結果の原因は自分ではなく他にあると考えている方は、状況が好転しないとどうしても他の人のせいにしたりする傾向があります。例えば、これだけ病院に通っているのに体の不調が治らないのは病院のせいだ、効かない薬のせいだ、医師のせいだと他者のせいにします。
少し調べれば分かることですが、医師があなたを治しているのではありません。西洋医学は対症療法ですから、一時的に投薬で痛みを取り除いたり、手術で腫瘍を取り除いたりします。それは言ってしまえば起こった結果をいじって麻痺させたりなかったことにしているだけです。
不調の本質的な原因はご自身の自己責任行動、つまり一言でいえばあなたの生き方にあります。その本質的な原因に向き合わずに他者に依存して生きているうちはなかなか改善というものは見込めません。
とはいえ、人間は弱い生き物ですから不安よりも安心、痛みよりも目の前の楽を求めがちです。辛いときは藁をもすがる思いで誰かに何とかしてほしいという気持ちもよくわかります。すぐに自己責任という考え方を受け入れることは難しいかもしれません。
しかし、見方を変えれば自己責任行動を変えていくことができれば根本的な原因に対処していきますので、今後主体的に人生を好転させることができます。
何かに依存し続けいつまでも他者のせいにして好不調に一喜一憂する生き方と自分自身で主体的に状況を変えることができる生き方。
あなたはどちらの生き方がいいでしょうか?

「依存から自律へ」

この考え方に共感していただけるとご自身の自然治癒力を強く引き出すことができますし、快復のスピードもグンと上がります。

当院ではこの5つの自己責任行動のうちあなたはどこに原因があるのか?そしてその原因に対してどのような対処が必要なのか?あなたに寄り添い適切な施術とアドバイスをさせていただいております。

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不調の原因はどこからくるのか?

不調の原因と言ってもよくわからないという方が多いのではないでしょうか?
そこで今日は、

【すべての慢性的な不調はどこから来るのか?】

についてまとめてみました。
この部分を理解されるとより治癒への道が開かれやすくなりますので一読して頂けたらと思います。

当院には頭痛や肩こり、腰痛などの症状はもちろんですが、自律神経のバランスを崩されて様々な不定愁訴に苦しまれている方が毎日たくさん来院されます。
例えば、めまい、不整脈や動悸、吐き気、ほてり、目が開きづらい、眼精疲労、不眠症状、倦怠感、耳鳴り、パニック障害、不安神経症、うつ症状、起立性調節障害、首こり、難聴など様々な症状があります。

では何故このような不調が起こるのでしょうか?
当院ではすべての不調の原因は(先天性・急性・外傷のものを除く)、

①呼吸の状態
②体に吸収している栄養素の状態
③姿勢・動作の習慣、体の使い方の習慣
④思考(脳)の習慣・感情のバランス

のどこかにあると考えています。言い換えると、これらは他人に代わってもらうことのできない「自己責任行動」とも言えます。これらは別に特別なことではなく、人間なら普段誰もが当たり前にしていることです。
人は不調になると、自分の外側に原因があると思いがちですが、決してそうではありません。例えば当院でもよく耳にするのですが、「雨の前の日は気圧のせいで片頭痛がひどくなる」という人がいます。本人は「雨、気圧の変化」という外的要因が片頭痛の原因と思っていますが、そうではなくそれはあくまで間接的な要因(引き金)であり根本的な原因ではありません。
正確に言えば、そもそも雨や気圧の変化に対応できない体になっているから外的要因が引き金となって片頭痛が起きているのです。誰かが病気を持ってくるのではなく、自分自身の何気ない日々の選択の積み重ねが不調の原因を作り出しているのです。これは責めているのではなく、あらゆる慢性的な不調は「原因と結果」という因果関係の法則によって成り立っているからです。
逆に言えば、上記①~④の状態がそれぞれバランスよく、自分自身にとって調和のとれた状態であれば不調の原因がなくなりますから、次第に不調の出ずらい体に変化していきます。これもまた自然の摂理です。
当院では施術でお身体のバランスを見るだけではなく、①~④の自己責任行動についても整うコツを個別にお伝えしております。

また、①~④はそれぞれ独立しているわけではなく、それぞれが互いに影響を及ぼしあってます。
例えば感情と身体の関係を見ると、
イライラしているときは身体のどこかが必ず緊張しています。
逆に気分がいいときは身体が緩んでいる状態になります。

一見全く関係のないと思っているところが原因になっていることがあります。
日常生活で①~④の状態を理解している方の方が少ないので、本人はどこに原因があるのかよくわからないという声が非常に多いです。
①~④の状態のバランスが崩れると、具体的には以下のように不調が進行していきます。

▼身体のゆがみが起こります
▼感覚異常(痛みやだるさ、イライラなど身体と心が信号を発します)
▼機能異常(体の可動域や精神状態が正常に働かない)
▼器質破壊(組織が正常に働かない状態、病名が付く)

【参考文献】万病を治せる妙見法 橋本敬三著

病院などの西洋医学においては、異常がある箇所を悪者とみなしますから、
投薬や手術等で一時的に感じなくさせたり取り除く処置が行われます。
これを「対症療法(姑息療法)」と言います。
一見原因を取り除いているように見えますが、症状が進行した後の結果に対してアプローチを行っているというのが正確なところです。
ですから、先に述べました不調の原因①~④が改善されていなければ当然再発する可能性が高くなります。

不調の原因は十人いたらみな違います。それは①~④の状態が同じ人など1人もいないからです。
当院では初診やその後の通院時でもお話をお伺いしながら、①~④の状態からその方にある本当の原因を一緒に見つけていきます。
施術に関しては多次元操体法という整体を通じてお身体のゆがみはもちろんですが、感情や思考に対するアプローチも同時に行っております。
そのほか栄養に関すること、心や考え方に対するアドバイスもできる限りさせていただいております。
クライアント様の自然治癒力が快復することでより良い人生のお手伝いができるように努めております。


【施術前】      【施術後】

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